ヒトパ ピ ロ ーマウイルス

感染症予防における新たな問題


一般に使用されている消毒薬は
ハイリスクのHPVを不活化しません

超音波プローブに関しては、二次汚染防止のために、次の患者に使用する前に高水準消毒(HLD)を行うよう、様々なガイドラインで推奨されています。しかし、最近の研究によると、超音波プローブに一般に使用される高水準消毒薬では、ハイリスクでがんの原因ともなるヒトパピローマウイルス(HPV)が死滅しないことがわかりました。1

具体的には 、グルタルアルデヒドとオルトフタルアルデヒド(OPA)のいずれもが、接触後24時間経過しても、自然に存在する感染性のハイリスクウイルスHPV16を不活性化することが全くできませんでした 。1

超音波プローブは、HPVの感染源となり得ます

複数の臨床研究によると、超音波検査後の所定の消毒処理後でも、体腔内用超音波プローブの最大7%がハイリスクなHPVのDNAで汚染されていることがわかりました。3-5

HPVは、皮膚や粘膜への直接の接触により人から人へと感染します。また、HPVは非常に安定したウイルスであり、一般的な消毒薬で処理しても何日間も物体表面に残り、感染力を発揮することが知られています。そして、医療機器などの非性的接触によっても感染する可能性があるというエビデンスもあります。6

trophon EPRは、ハイリスクなHPVへの消毒効果が認められています

今回、新たな研究により、trophon EPRはハイリスクなHPVを消毒できる高水準消毒システムであることが実証されました。2この研究では、自然に存在し感染力のある「本物」のHPV16とHPV18を使用しました。これらは、ともにがんの原因となる主要なHPVです。研究では、ウイルス不活化試験に関する厳しいFDAの要件に従い、メーカー推奨の試験方法によりテストが行 われました。

同時に、OPAについても同様の方法で試験が行われ、OPAはHPVを不活性化できないことが証明されました。詳細はwww.hpvdisinfection.comをご覧ください


trophon EPRは、ハイリスクなHPVへの消毒効果が認められています

Adapted from Ryndock E, Robison R, Meyers C.2015. Susceptibility of HPV16 and 18 to high level disinfectants indicated for semi-critical ultrasound probes.J Med Virol.2015年11月13日オンライン発行.DOI 10.1002/jmv.24421.


HPVに対する試験は、なぜ今まで行われてこ な かったのでしょうか

自然界に存在する感染性のあるHPVを研究用に取得するのは非常に難しく、そのため従来ではHPVに対する消毒薬の効果をテストすることは不可能でし。しかし最近になって、研究用に感染力を持つHPVを十分に取得する方法が世界で初めて開発されました。それを受けて、HPV消毒効果試験の結果が2014年に初 めて発 表されました。1

trophonと他の消毒薬の違い

特許技術のtrophonでは、高濃度の過酸化水素を含む専用消毒薬を使用します。過酸化水素は音波により活性化され、ミクロより小さい粒子の噴霧となります。この噴霧が超酸化作用を持つフリーラジカルを大量に産生し、ウイルスを破壊します。


  1. Meyers, J., et al., Susceptibility of high-risk human papillomavirus type 16 to clinical disinfectants.J Antimicrob Chemother, 2014.
  2. Ryndock E, Robison R, Meyers C.2015. Susceptibility of HPV16 and 18 to high level disinfectants indicated for semi-critical ultrasound probes.J Med Virol.2015年11月13日オンライン発行.DOI 10.1002/jmv.24421.
  3. Casalegno et.Al.: High Risk HPV Contamination of Endocavity Vaginal Ultrasound Probes: An Underestimated Route of Nosocomial Infection?,
    PLOS ONE, Oct 2012, Volume 7, Issue 10
  4. Ma et al.: Transvaginal ultrasound probe contamination by the human papillomavirus in the emergency department, Emerg Med J, 2012
  5. M’Zali et al.Persistence of microbial contamination on transvaginal ultrasound probes despite low-level disinfection procedure.PLoS One
    2014;9:e93368.
  6. Ryndock EJ, Meyers C., A risk for non-sexual transmission of human papilloma virus? Expert Rev.Anti Infect.Ther.12(10), 1165-1170 (2014).
  7. CDC: Centers for Disease Control and Prevention.Genital HPV Infection – Fact Sheet [オンライン版].2014年12月5日アクセス.
  8. Parkin DM (2006).“The global health burden of infection-associated cancers in the year 2002”.Int.J.Cancer 118 (12): 3030–44.
  9. Walboomers JMM, Jacobs MV,Manos MM, et al.Human papillomavirus is a necessary cause of invasive cervical cancer worldwide.J Pathol.1999; 189: 12–19.